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イメージメーカー「Jean-Paul Goude」×「LACOSTE」フランス発の魅惑のコラボレーションに込められた思い

2016.10.17 up
イメージメーカー「Jean-Paul Goude」×「LACOSTE」フランス発の魅惑のコラボレーションに込められた思い
       

フランスを代表するブランド「LACOSTE」とパリが生んだ奇才クリエイター“ジャン=ポール・グード”のコラボレーションによるスペシャル・コレクションが発表された。今回のコラボレーションでは”ジャン=ポール・グード”氏の目を通してみた「LACOSTE」のワニのグラフィックがポロシャツ、ボンバージャケット、バッグやクラッチといった「LACOSTE」を象徴するアイテムに刺繍として施されたリミテッド・コレクションを全世界で同時リリースするだけでなく、今シーズンの同ブランドのクリスマスのスペシャルパッケージや全世界の広告ヴィジュアルのデザインも彼がトータル・ディレクションを担当する。
 
会場となったパリのPALAIS DE LA PORTE DOREE(パレ ドゥ ラ ポルト ドレ)の地下にはワニがいる亜熱帯水族館があり、今回ラコステが会場に選んだ理由の一つとのこと。入る瞬間から ジャン=ポール・グードの世界観に溢れ、とてもハッピーで豪華な雰囲気を感じさせた。
 
“ジャン=ポール”が幼少期に思い描いたアフリカ、ダンスへの熱い思い、そしてバウハウスへの心酔。
正装に身を固め、とても洗練された2匹のトカゲ類の動物のパレード。回転しながら奏でる特大のオルゴールのようなセットには圧巻。
帰りにはナンバリングされたジャン=ポール・グード氏のデッサン画、600冊のリミテッド作品BOOKを配布。(下記作品画像あり)
“生きることは創造すること” 活き活きとしたエネルギッシュな作品を胸に、子供のようなわくわくした余韻の残るパーティーとなった。
 
彼の空想世界からそのまま飛びだしてきた、そのままがビジュアライズされた商品と共に、今季の「LACOSTE」のクリスマス・ウィンドウを彩るであろうワニ達のパレードにも注目したい。
 

600冊のリミテッド作品BOOK

 
今回のこの魅惑のコラボレーションの仕掛け人であり、プロジェクトリーダーでもある「LACOSTE」のクリエイティブ・ディレクター”フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ”と“ジャン=ポール・グード”にその切っ掛けやエピソードを聞いた。
 


 

どのようにしてLACOSTE BY JEAN-PAUL GOUDE プロジェクトは始まりましたか?

 
フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(以下FOB):ジャン=ポールの作品が大好きです。そして彼がLACOSTEのことを高く評価してくれていること、そしてコミュニケーションという彼の活動の主要な分野で何らかの取り組みを実現したいと思っていることを知っていました。この『LACOSTE Collector』はデザイナーとアーティスト達に一任されたプロジェクトでその機会をついに手に入れることができました。
 
ジャン=ポール・グード(以下JPG):フェリペがある日私のもとを訪れました。それはこの上なく素晴らしい時間でもあり、出会えたことに感謝しています。「今日の午後テニスをするけど、君も参加しないか?」とでも言うように、とてもシンプルなオファーでした。
 

アーティストへ一任してこのようなスペクタクルを創り出すことは稀ですか?

 
JPG: このプロジェクトは日に日に大きなものになっていきました。そして、ミニ パフォーマンスを行うこととなりました。このプロジェクトにおいて、まさに、フェリペはセルゲイ・ディアギレフ、LACOSTEはロシアバレー団、そして私はタマーラ・カルサヴィラのようなものです。
 
FOB: ジャン=ポールとの取り組みにおける最も素晴らしい点は、彼の手法が非常に独特なものであることです。彼はすでにLACOSTEと切っても切れない関係となり、このコラボレーションは、ジャン=ポールがまさに望んでいた広告キャンペーンで帰結することとなりました。
 
JPG: 全ては自然発生的に進んでいきました。
 

ジャン=ポール・グード氏へは詳細なインストラクションを出していたのですか?

 
FOB: 今回のオファーは委託ではなく、招待です。つまり、全てを彼に任せたものです。
 
ジャン=ポール自身が、ビジョンを描き、決定を行い、LACOSTEに関して独自の解釈をしているのです。なので「ジャン=ポールらしくするために、ここはこうして、あそこはこうしてほしい」というような無粋なことは言いませんでした。全てがありのままです。私の仕事といえば、その作品に感銘を受け、そのビジョンを表現する手助けをすべき、私が敬愛するその人を選ぶことだけでした。私は個人的にこのプロジェクトに関わり、表現方法に関してサポートするぐらいでした。ブリーフといったようなものはありませんでした。この白紙委任状は、自由へと続く小さな窓のようなものと言えます。
 

LACOSTEのロゴを再解釈するのは簡単でしたか?

 
JPG: 何をしたらいいのか、まったく分かりませんでした…ワニはある種独特な存在です…ワニのように着飾ったらどうなるか?それが私の美学とマッチするベターな答えでした。とてもシンプルに、紙で作り上げました。エフォートレスに見えなくてはなりません。それが真のエレガンスだからです。
シンプルなものがこれほどまでに難しいことだと考えたことがありませんでした。その過程が快いものであるようにと、ほかの作品を作るときと同じく、個人的なテーマというものを取り入れてみました。
 

あなたにとって、ワニはジャングルの『無法者』で、LACOSTEの控えめなスポーツウェアのイメージとは異なりますか?

 
JPG: 私が子供の頃、LACOSTEのワニのマークはすでにとても有名でした。彼は孤独ではありません。ミシュランマン、ラッフィング カウそして随分と後になって登場する”Kodakettes”もそうです。 フェリペとの最初の打ち合わせの際に見せた最初のスケッチでは、「ワニは男性のベストフレンドだ」と書き足していました。共有する無意識の中で、ワニに対する一般的なイメージはこんな感じです(彼はワニの閉じられた口から丸呑みされている動物の足が飛び出しているスケッチを示した)。私の場合はこういったイメージではありませんし、LACOSTEというブランドも昔から同じだと思います。
ここに、ルネ・ラコステ(René LACOSTE)がリビングルームでくつろぎながら、鎖につながれた獰猛なワニの剥製を抱いている写真があります。
 
FOB: ランドはそのロゴとそれが意味するものを自由に変えていけるべきなのです。それこそ、地理的になかなか行くことのできないアフリカにワニを持って行き、そこでブランド活動を行うというような。
 
JPG: LACOSTEの愛好家たちがそっとロゴを身にまとっていますが、だからといってその控えめなスタンスと無関係なストーリーを語るべきではないということではありません。『ワニ』というニックネームは、30年代にアメリカ人ジャーナリストがルネ・ラコステのコートでの粘り強いプレーを見てつけたものです。
彼は獲物に喰らいついたら話すことはありませんでした。
 

ワニのバレーはどのようになっていくのでしょうか?

 
JPG :非常に洗練された2匹のトカゲ類の動物が踊る婚姻のダンス。それは、2014年に東京の21_21美術館で開催された展覧会で私が展示したものとちょっと似ているロボットたちのバレー。私はダンスが好きです。機会があるたび、私の中の舞踏家が目を覚まし、バレーを上演しようとするのです。
200年祭のパレードは、まさにそれにほかなりません。そしてこれからも変わらず続けることでしょう。私は踊り、そして写真を描く。それが私にでき得ることの全てなのです。
 

コスチュームに関してはいかがですか?

 
JPG: そうですね…女性向けには、折り紙や光ファイバー、そしてダンボールでできたこのウェディングドレスがあります。そして、男性向けには、同じものにプラスして、折り紙でできたペニスケースがあります。
 

ドローイングから全てが始まったということでしょうか?

 
JPG: はい。なぜなら私はそもそも多くの人がそう呼ぶように、グラフィックアーティストだからです。『フォトグラフィックデザイナー』ではありますが、写真もグラフィックデザインのひとつの形だということです。
 

動画に関してもということですか?

 
JPG: Yはい。一度ドローイングが完成すれば、どんな動画も可能です。無論、提供された素材を使いこなして、TVのコマーシャルや、SNSなどにも活用できます。
 

あなたが描いたキャラクターが着ているマスクやとんがり帽が意味するものはなんですか?

 
JPG: 私の作品の中には、繰り返し登場する要素があります。バウハウスは私が好んで参考にしているものですが、その中でも、オスカー・シュレンマー(Oscar Schlemmer)と彼の『triadic ballet』は特に私のお気に入りです。私自身のバレーは、ファッションショーのときのようにコスチュームを身にまとったキャラクターたちが回転しながら奏でる特大のオルゴールとより関連性があるのです。
 

音楽に関してはいかがでしょうか?

 
JPG: とてもリズミカルです。ある種の呪文のようなものです。Palais de la Porte Doréeに住むゴーストたちを眠りから覚まし、一晩限りで蘇らせるような感じですね。それはこのプロジェクトの潜在的なアイデアでもあります。
 

ヴァンセーヌ動物園あなたの創造力を掻き立てる最高の場所ということでしょうか?

 
JPG: そうですね。そして同じくPalais de la Porte Doréeは私をとても熱狂させてくれるということもあります。途方もない巨大なコンクリートの壁を隔て、ヴァンセーヌ動物園は私たちが家族と住むエリアから非常に近い場所に位置しています。夏の暑いときには、数マイル離れた厩舎からの臭いがすることもあります。夜になれば、童話のアフリカのごとく、満天の星明りの下、動物たちのうなり声が響いてくるのです。
 

Palais de Porte Doréeでイベントを開催することはあなたの夢だったということですか?

 
JPG: しばしば内容は変わってきましたが、現在では国立移民美術館(Musée national de l’histoire de l’immigration)や国立アフリカ・オセアニア美術館(Musée national des Arts d’Afrique et d’Océanie)、Musée de la France d’Outre-Mer、植民地博物館(Musée des colonies)のほか、ワニが居る亜熱帯水族館もあります。私にとってはそれこそがPalais de la Porte Doréeなのです。
ここでイベントを開催することは子供の頃から夢見てきたことですし、私の人生のインスピレーションの源でもあります。
 


 
Jean-Paul GoudeJean-Paul Goude(ジャン=ポール・グード)
グードは30年余りにわたって絵画、ポスターデザイン、写真、映画、ビデオ、イベントのデザインを通じて、
あらゆる意味で私たちのイマジネーションに影響をおよぼしている。1960年代初頭にキャリアをスタートし、
1970年代には伝説的な『エスクワイア』誌のアートディレクターに就任した。1989年にはパリでスペクタクルな
仏革命200周年記念パレードを手掛け、コダックやシャネルの広告から旬なスーパーモデルとの仕事に至るまで、
同時代の精神を見事に捉えた作品を繰り返し発表している。
www.jeanpaulgoude.com

 
 
GRAPHIC for LACOSTE by JEAN=PAUL GOUDE,LAUNCH PARTY in Paris. 2016.9.28,LACOSTE BY JEAN-PAUL GOUDE HOLIDAY COLLECTOR

POSTED BY
Yu ASADA
Yu ASADA
横浜育ちの生粋の”はまっこ”
N.Y.留学時に東海岸のファッション、カルチャーシーンには特に影響を受けることもなく、
帰国後、某大手ファッション代理店に勤務。現在、ファッションPR 4Kにてレディス部門に所属。
LINK : Instagram