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LACOSTE L!VE スペシャルインタビュー: D[di:](作家・イラストレーター)

2011.06.21 up
LACOSTE L!VE スペシャルインタビュー: D di:(作家・イラストレーター)
       

LACOSTEのヤング向けの新ラインとして今年登場したLACOSTE L!VE。その旗艦店ともいえるLACOSTE L!VE原宿オリンピア点の店内にはアートウォールが設けられており、定期にアーティストによる描き下ろしのウォールペイントが披露されている。次回のコラボレーションアーティストは作家・イラストレーターとして活躍するD[di:]さん。彼女のオリジナリティーのある活動から今回LACOSTE L!VEのART WALLまで話を聞くことができた。

 

 

―作家とイラストレーターという肩書きが印象的。どのような経緯でその二つの肩書きを持つようになったのですか?

 

D[di:] : Wikiなどで調べたらわかると思いますが、以前は、「好奇心が旺盛すぎた」という若気の至りから、もっといろんな肩書きがありました。が、いまはこの二つに落ち着いているといったところです。もともと美大で油絵を専攻していましたが、中退したばかりで暇だったときに、小説を書いてみないかと編集の方にお誘いをうけたのがきっかけで、文章も書き始めたというかんじです。

  

 

―自分の小説に自らイラストを描かれているのですか?小説の中のイラスト、挿絵の意味を考えた場合に、理想的なような気がします。「ノベルコミック」と称される独自のスタイルについて教えてください。

 

D[di:] : いまはもっぱら、自分の作品のために書く事が多いですね。たしかに、頭は一つなのでイメージのズレが生じる事なく表現できるかなと思います。小説の処女作であった「キぐるみ (河出書房新社刊)」のときは、「ノベルコミック」という小説と漫画の融合という手法を試みました。漫画のコマワリの中に文章をいれていくという、挿絵とはまた違う意味合いでのイラストレーションでした。実際に書きあげるのにも大変な時間がかかったのと、海外でも何カ国か翻訳されているのですが、文字量が多すぎてコマワリに入れるのが大変だという、とてもコストパフォーマンスが悪い文体です(笑) ただ、読み手には漫画を読むようにリズムを感じながら読みやすいとは言ってもらえたのですけど...いろんな意味で大変すぎるので、いまはこの手法は若干封印ぎみです。また違った形で、いまは文章とイラストレーションの融合を計っています。

 

 

 

 

 

―Dという名前もまたインパクト大です。どのような意図でDというペンネームを名乗ることにしたのでしょうか?

 

D[di:] : あ、Dじゃなくて、D[di:]です。しかも:はよく見ると発音記号の▲なので普通にはタイピングできないという面倒臭い名前です。日本一検索しづらいアーティストの汚名をいただきました。もともとは、作品を見るとき・読むときの既成概念をとっぱらってもらうために、性別も国籍も分からない記号みたいな名前にしたかったのです。自分の頭の中のビジョンやストーリーを外にだす装置としての「DOOR」。その頭文字ということです。いまは調べたら分かっちゃうし顔も出してしまっているから、もはや形骸化していますが。
 

 

―作品に関して伺います。ご自身オリジナルの作品には動物が登場する作品が多いですね。動物を多く描くはどういう理由からですか?

 

D[di:] : 単純に、動物が大好きだということです。何よりも癒されますよね。ハ虫類も大好きです。ただ自分はアレルギーがひどいので、動物は描くだけで我慢しています。恋愛でも『片思いがいちばんアツいの法則』にのっとって、熱い視線で凝視しながら描いています。

 

 
―普段作品を描くときにはどの様な画材を使用するのですか?

 

D[di:] : 最近は色鉛筆が多いですね。あと、ガッシュとかの水彩絵の具。木炭やパステルなんかで漫画を描いていたこともあります。画材オタクなので、一とおり揃えてありますが、いまはこんなかんじです。

 

 

 

 

 

―Dさんの作品はTシャツ、iPhone caseやマグカップなど、いろんな種類のモノに使われていますね。それはDさんの意向で積極的にプロダクトに落とし込んでいるのでしょうか?どのアイテムもかわいくて、日常的に使ってみたいものばかりです。

 

D[di:] : わたしのホームページ(http://deeth.shop-pro.jp)で取り扱っているアートグッズは、ほぼ自分で使いたいもの、欲しいものを念頭に作っていますね。デザインもすべて自分でやっています。

 

 

―LACOSTEのヤング向け新ライン、LACOSTE L!VEの原宿オリンピアアネックス店内にあるART WALLに6月21日からDさんの描き下ろし作品が展示されます。LACOSTE L!VEはどのような印象を持たれましたか?

 

D[di:] : ビビッドで、エネルギッシュでプレッピーで楽しい!お店ですよね。今年は、スーパークールビズを否応無しに強いられることになるので、こんな楽しい色合いやデザインの多いLACOSTE L!VEのポロなんかはチョイスしたくなると思います。

 

 

―今回の作品テーマであったり、特に表現したかった事を教えてください。

 

D[di:] : タイトルは「the alligator’s daughter」です。神秘的で秘めたる力を内に宿す少女とその家族を描きました。ラコステの由来を調べてみたら、テニスプレイヤーであったルネ・ラコステ氏が非常に粘りのあるプレイから「アリゲーター」と呼ばれていたとありました。また、ラコステといえば、大好きな映画「ザ・ロイヤルテネンバウムス」のグウィネス・バルトロー演じるマーゴ・テネンバウムスが大量にラコステのワンピースを所有していて格好よく着こなしまくっていたのを思い出します。彼女も非常に強くて神秘的な女性でした。日本はいますごく大変な時期にきてるから、アリゲーターの精神がみんなに宿りますように、という願いをこめて。

 

 

 

 
―現在の活動、今後予定されている活動などがありましたら教えてください。
 

D[di:] : 7月は大阪なんばCITY内にあるH.P.FRANCE WALL大阪店のウィンドウディスプレイを手がけています。8月に出版されるBEAMS の文芸誌「IN THE City」(TOKYO CULTUART by BEAMS刊)の3号に新作の短編が載ります。掲載されるイラストを使ったプロダクトも発売される予定です。タイトルは「よるねこ」です。10月25日には新刊「動物のココロ図鑑」(仮)が角川書店から発売する予定です。そして、 秋に丸の内H.P.FRANCE WINDOW GALLERYにて展示が予定されています。

 

 

―今後もCREATOR’S PARKではD[di:]さんの活動を追いかけていきたいと思います。今日はありがとうございました。

 

 

 

D[di:] / 作家・イラストレーター
2000年、多摩美術大学在学中に発表した『ファンタスティック・サイレント』を、宮崎駿監督のお墨付きで出版、デビュー。二作目、『キぐるみ』発表で「ノベルコミック」という文学スタイルを生み出し読者に衝撃を与え、その後も鋭い観察眼と叙情的な文章でシニカルかつスイートな世界感の作品を精力的に創作。小説、漫画、イラスト、ファッション、デザインなど多分野をまたに活動する稀有な存在として、各界の著名人にも支持者が多い。
D[di:]ホームページ http://deeth.net

 

D[di:] / Writer / Illustrator
The year 2000, while still being a student in Tama University of Arts, D[di:] released her maiden novel titled as “Fantastic Silent” with the support of Mr. Hayao Miyazaki. With her 2nd published masterpiece “Kigurumi”, she created a new literary style called “Novel-Comic” and gave a strong impact to the readers.

 

 

POSTED BY
Mitsutomo KAWAMURA
Mitsutomo KAWAMURA
1977年生まれ。洋服だけでなく、あらゆるジャンルの"表現者"と共にシーンを創る、
そして紡ぐということをコンセプトに2006年にエージェント4Kを設立。